11月7日のことになりますが、ある衝撃的なニュースが駆け巡りました。少なくとも市川市に住む者としては...。
「千葉県市川市のJR市川駅前に建設中の45階建ての超高層マンションで、計128本の鉄筋が不足していることが6日、明らかになった。」
...なにこれ!?これって欠陥ってこと?記事をさらに読んでみた。
「工事は現在、30階で止まっている。超高層マンション建設に絡み、一度にこれだけ多くの鉄筋不足が発覚するのは異例。大手ゼネコンの清水建設(東京)は、全面的に施工ミスを認め、補修工事により強度不足を解消したいとしている。国土交通省も事態を重視し、事業を行う市川市を通じて報告を求める方針だ。」
清水建設よ、お前もか!という印象です。けど、補修で強度を保証できるのかなぁ。継ぎ接ぎってことでしょう?それで、いつ発覚したんだ?
「このマンションは、住宅の品質確保を目指す住宅性能表示制度による任意の中間検査の対象になっており、先月11日、評価機関の財団法人「日本建築センター」の職員が、工事中の30階部分を検査した際、鉄筋の本数不足を見つけた。」
どうりで。そういえば、ここ一ヶ月ほどぜんぜん工事が進んでいないような気がしていたんだよなぁ...。えっ!?ってことは約一ヶ月近くも隠蔽され続けてきたってこと!?ちなみに問題のマンションはどんなマンションかというと、、、
「問題のマンションは、市川駅南口駅前の再開発地域に建てられている2棟のうち、西側の「ザ・タワーズ・ウエスト プレミアレジデンス」(高さ約160メートル)。1~3階は図書館や託児所、商業施設など、最上階の45階は展望ラウンジで、4~44階が計573戸の分譲マンションと地権者住宅になる。着工は2005年8月。09年1月に完成し、同3月に入居開始する予定で、事前予約では既に全戸に申し込みがあるという。」
そうなんです。既に完売している人気マンションで、市川駅に隣接したランドマーク的存在のタワーマンションとして建設が進められていたのです。パパペライザーも、毎朝出退勤時にはこのマンションを見上げて完成を楽しみにしていたのですが、一気にいわくつきのマンションになってしまったのは、地元民としてはかなり悲しいです。
いろいろと原因はあるとは思うんだけど、いったい何があったんだろう?あるインターネット掲示板では次のように書かれていました。
「本来22本用のテンプレート(型枠みたいなもの)と20本用のテンプレートを作るべきところ、鉄筋業者はすべて20本と勘違いして20本用のテンプレートだけ作ってしまったということでした。」
それで確認漏れが続き、128本もの鉄筋不足が見逃されてきたってことか。だけど、建築現場では監視役の設計会社の人がいるはずで、一体全体何を監視していたのか。設計会社は、あの日建設計!京都迎賓館とか成田空港第一旅客ターミナルビルとかの設計を手がけた超一流どころです。日建設計ではない他の設計会社の人からすれば、この見逃しは「ありえないこと」なのだとか。通常は張り付いて監視を続けるため、このような見逃しはないのだそうです。
「清水建設では今後、日本建築センターの確認を受けてから、柱を削って不足する鉄筋を埋め込むなどして補修工事を行う予定だ。」
とのことですが、専門家にも「一般論として設計通りに建てなければ安全とは言えない。」と言われているように、全面的に建て直しを行わない限り、本来の強度は戻らないと思います。それにしても、往々にしてこのような不祥事は責任の擦りあいがおきて、責任の所在が闇に葬られてしまうことが多いのがとても心配です。でも、この物件の事業主は市川市。したがって、少なからず税金が投入されているはず。しかも、パパペライザーの毎日の通勤拠点である市川駅の真隣。税金の有効利用と地震等による崩壊の危険性を鑑みると、この件に関しては市川市も厳正に対処して欲しいものです。
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