今日、月周回衛星「かぐや(SELENE)」のハイビジョンカメラ(HDTV)による「満地球の出」撮影の成功という記事がありました。「満地球」ってなんだ???というのが最初の感想だったのですが、全面が円く見える地球のことと分かるのにしばらくかかってしまいました。確かにまんまるの月のことを満月と呼んでいるから、まんまるの地球は満地球でよいわけですね。違和感はありますが...。
ちなみにこの映像は約38万km隔てた遠い宇宙からハイビジョン撮影したもので、世界初なのだとか。しかも、月、地球、太陽と「かぐや」の軌道が一直線という位置関係に並ぶタイミングは年に2回しかないらしく、大変貴重なものなのだそうです。
ところで地球のどのあたりが写っているのかというと、「地球の左下には北アメリカ大陸、中央は太平洋」が見えています。ただし、画面の上が地球の南になっているため、北アメリカ大陸の上下が通常とは逆になっています。
参考までに、「かぐや(SELENE)」というのは日本初の大型月探査機で、2007年9月14日に日本のH-IIAロケットによって打ち上げられました。主な目的としては、月の起源と進化を解明するためと、将来の月の利用のためのさまざまな観測ということです。具体的には、搭載される14の科学観測機器により、月全域にわたる元素・鉱物分布、地形・表層構造、表裏の重力分布などについて高精度なデータを取得しながら謎の核心に迫ります。
将来の月の利用のための...ということではありますが、30年くらい前の宇宙の本では今頃月面基地が実現しているはずだったのに、現実は厳しいんですね。
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