豚インフルエンザあらため新型インフルエンザ(WHOがフェーズを3から4に上げると同時に、国内の報道機関は、新型インフルエンザと呼ぶようになった)ですが、とうとうメキシコ以外で初の犠牲者が出たとか。日本時間の4月29日19:40頃に第一報が伝えられたニュースですが、よくよく調べて見ると、亡くなったのはアメリカ人ではなく、治療目的にアメリカを訪れていたメキシコ人だったようです。(情報ソース:CNN.com)
アメリカはメキシコに次いで感染者が多いため、死者が出るのは時間の問題だと思っていたのですが、たまたま亡くなった場所がアメリカであっただけで、この症例はちょっと特殊かもしれません。ただ、今回亡くなったのは1歳11ヶ月の幼児。季節性インフルエンザでもこの年齢の幼児が死亡することは希らしく、きちんとした治療を受けることのできる環境下で亡くなったということは、毒性が他より強かった可能性もあります。
そうなると、アメリカで死者が出たことより、問題の本質はもっと深刻である可能性があります。それは、ウイルスが人の間で感染を繰り広げてゆく過程で毒性を高めてくること。1918年のスペイン風邪がそうだったようですが、一旦流行が収まってから数ヶ月して、再び流行。その過程で、進化を遂げたウイルスが猛威をふるったというのです。
豚インフルとは別に、『「H5N1」型の鳥インフルエンザ』が流行する可能性もあります。むしろ、こっちのほうが可能性として高いかも知れません。ちなみに『「H5N1」型の鳥インフルエンザ』は強毒性なので、人(ヒト)-人(ヒト)感染しだしたら、きっと人類はひとたまりもないでしょう。そういう意味で、インドネシアの豚が高い確率で高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)を持っていたという報道がとても気になりました。「正しい情報を元に冷静な行動を取ること」と政府は呼びかけてくれてはいますが、イザ日本に上陸したら、果たしてみんなは冷静でいられるのでしょうか。