3月30日、かみさんが健康診断を受けました。その約2週間後、結果が届きました。そこには紹介状と共に、こう書かれていました。「眼底検査の結果、左目緑内障の疑いがあります。大学病院クラスの設備の整った眼科にて、至急精密検査を受けてください。」
へっ?緑内障ってなんだ?そのとき、パパペライザーはまだ眼の病気について無知だったのです。調べてみると、「緑内障とは、物を見る神経(視神経)がおかされ、物が見える範囲(視野)が狭くなっていく病気です」とありました。
かみさん、すぐに奥様ネットワークに相談。持つべきものは友ですね。「緑内障の治療はどこがいいだろう?」ということで相談したら、さまざまなアドバイスをいただくことができました。以下、そのときの会話をまとめたものです。
「緑内障といったら井上眼科でしょう!」
「三井記念病院は?」
「そこは白内障の治療で有名な病院だよ!」
「私(この方、看護師さん)のいとこの旦那さんが眼科医だから聞いてみるよ!」
「四谷のしらと眼科がいいって!」
ということで、最終的には四谷にあるしらと眼科に決め、予約をとりました。
白土(しらと)先生は学会活動などで忙しかったらしく、結局予約が取れたのは4月30日でした。
1ヶ月が経ち、行ってきました、しらと眼科。
開口一番、
「こりゃ馬鹿でも分かるなぁ(紹介状に書いてあった「疑い」という言葉を見て)。」
「緑内障!」
「いちおう、初期だな。」
と言われたそうです。この白土先生、ぶっきらぼうなものの言い方をしますが、それだけに信頼できそうです。というのも、かみさん、他の病院も行ってみたそうなのですが、「緑内障の疑い」どまりで、はっきりと診断をくだしてくれなかったそうです。
結局、左目は緑内障(既に視野の一部が欠けている)、右目も予備軍と言われたそうです。
ちなみに、緑内障にはいくつかの種類があります。(万有製薬「みんなの健康百科」より)
「原発性緑内障(要因がはっきりしないもの。正常眼圧緑内障もこのタイプ)」
「続発性緑内障(他の病気や薬物が原因となるもの)」
「発達緑内障(隅角の先天的異常によるもの)」
かみさんの緑内障は、眼圧は正常であることから、どうやら「原発性緑内障」のようです。
従来、緑内障は眼圧の上昇によって視神経が圧迫され、視野が欠ける(見える範囲が狭くなる)と考えられていました。ところが、眼圧が正常の範囲であるにもかかわらず、視野が欠けるなどの症状が起こる「正常眼圧緑内障(NTG)」という種類の緑内障も存在し、眼圧以外の要因も緑内障の発症に関わりがあると考えられているそうです。
緑内障で失われた視力は、二度と回復しません。ただし、早期に診断されて適切な治療を受ければ、それ以上視力が失われるのを防ぐことができます。緑内障治療の目的は、視力喪失が始まるのを防ぎ、あるいは視力喪失の進行を止めることにあります。そのために有効な治療方法は「眼圧を下げる」ことです。これは、眼圧が正常値の範囲内である正常眼圧緑内障においても有効であり、病気の進行を遅らせることができます。
とはいうものの、治療法は一朝一夕に決まるものではないらしく、6月に再び診てもらい、治療方針を決めていくということになりました。治療にあたっては、現在の緑内障の進行度合い(ステージ)や眼圧値、視神経乳頭の状況などから下降させる眼圧の目標値(目標眼圧)を定めることになります。治療は、点眼薬の投与からスタートするのですが、治療の経過や進行の度合いによっては点眼薬の種類を変えたり、レーザー治療や手術療法も検討されることになります。
うちのかみさんのケースの場合、どのような治療方法が適用されるかは分かりませんが、緑内障の治療は一生涯続くことになりますので、白土先生とは長いお付き合いになりそうです。
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