2008年10月13日月曜日

2008年10月13日(月) General Motorsの危機

主なGM車種
サブプライムローン問題に端を発した金融危機と共に伝えられるGMの危機。世界最大の自動車メーカーということは知っているけど、いったいどんな会社なのか。ちょっと調べてみたところ、1908年創業で従業員は266,000人。アメリカはミシガン州デトロイトに本社を置き、ブランドとしては、キャディラック、シボレー、ビュイック、ポンティアック、サターン、ハマー、GMCなどがあります。オペルやサーブもGMの傘下です。グローバル展開と言うことでは35ヶ国で生産を行い、年産937万台の車を供給しています。GMの最大マーケットは当然北米。次いで中国、ブラジル、英国、カナダ、ドイツとのこと。
 
でも日本では頻繁に見かける車種ではないので馴染みがあまりないですね。とはいうものの、ここが経営破たんすると、取引先や年金生活をしているOBを含めて一説には120万人に影響が及ぶとしています。多い少ないではないのですが、ここまで広範囲に影響が広がると、(誰が悪いかとは別として)アメリカ政府は国として何らかの対応をしていく必要があるのではないでしょうか。アメリカ政府は民間企業は救済の対象としないといっていますが、放っておいて破綻したら、結局国として失業者のケアをする必要がありますし、事前に手を打っておいたほうがいいのでは、と思うのは素人の考えですかね。

2008年10月8日水曜日

2008年10月8日(水) ノーベル賞

ノーベル物理学賞を受賞した3人
景気が底なしに悪くなっていて、日経平均もとうとう9500円を割ってしまいましたね。主要行の含み益がゼロになる株価水準(損益分岐点株価)が9500円と推定されているらしく、それを大幅に下回ってしまったわけで、以降、どうなってしまうのか想像もつかなくなっています。
 
そんな最中、唯一といっていいくらいの明るい話題がありました。日本人のノーベル賞受賞です!今回はノーベル物理学賞を3人の日本人(南部さんはアメリカ国籍を有しているため、日本人とはいえない!?)が受賞しました。私たちの身の回りのあらゆる物質を構成している最小要素(素粒子)の研究に関する功績で受賞と相成ったそうです。下世話な話かもしれませんが、賞金は1千万スウェーデンクローナ(約1億4千万円)で、南部さんが半分を、小林さんと益川さんがそれぞれ4分の1ずつを受け取ることになるそうです。この配分って功績に応じてのものだと思うのですが、あんまり報道されていないですね。
 
加えて、今日、もう一人のノーベル賞受賞者が出ました。海洋生物学者の下村脩さんにノーベル化学賞です!受賞理由は、緑色蛍光たんぱく質の構造解明。細胞内で動く分子を追跡する便利な「道具」として世界中で使われているんだそうです。例えば、アルツハイマー病の人の脳神経細胞が壊れていく様子や、がん細胞の増殖する様子などがこれでわかるんだとか。ちなみに下村さんも他の研究者との共同受賞で、賞金1千万スウェーデンクローナ(約1億4千万円)の取り分は1/3だそうです。
 
日本人ってすげえなぁって思いつつ、4人のうち2人(南部さんと下村さん)は研究のベースがアメリカにあることを考えると、日本人の受賞者は実質2人ということになるのかな。

2008年10月5日日曜日

2008年10月5日(日) 金融安定化法案 その後


金融危機の話題ですが、75兆円の緊急経済安定化法案(金融安定化法案)は、"U.S. House of Representatives backs revised $700 billion bank bailout bill"ということで、上院"Senate"に続き、ようやく下院"House of Representatives"も(修正案を)可決しました。
 
でもこれで一安心ではないんですよね。結局問題は山積していて、パパペライザーは金融のド素人なので詳細はわかりませんが、本当のところ、75兆円の緊急経済安定化法案(金融安定化法案)ってアメリカ企業救済だけのものでしかないし、額面でもきっとぜんぜん足りていないんでしょうし、この事態の収束にはきっと数年はかかってしまうんでしょうね。しかも、アメリカの金融危機は世界中に伝播するしくみになっているので、世界中でアメリカ発の金融危機を打開するための対策をとらなければならなくなっている。アメリカの住宅バブルのツケを日本国民を含む世界中の人たちが支払わざるを得ない形ってなんだかしゃくに障りませんか。(そういえば、日本の住専問題のときはどうしたんだろう?)