2007年8月24日金曜日

2007年8月24日(金) 前田建設工業

カリン塔は果たして実現可能なのか!?
前田建設工業って知ってますか?いわゆる大手ゼネコンで有名ですが、実はとてもユニークな会社でもあるんです。そこで今回は、前田建設工業のユニークな取り組みを2つほど紹介したいと思います。
 
ひとつ目はファンタジー営業部。ファンタジー営業部というところは、一般的には不可能と思われる空想上の建造物、あるいは、今は存在しないけれども「あったら良いなぁ」と思われる機械や組織を創るためにはどうしたら良いか、実現への可能性に向けて検討を行う「企画」です。部署として実在するわけではなく、それぞれ本来の役職が違う5名の社員がボランティアで所属している組織、及びその活動の名称なんだそうです。で、なぜファンタジー営業部が設立されたかというと、一般にはなじみが薄いゼネコンの業務内容を広く周知させるために、そしてゼネコンに対するネガティブなイメージを払拭するためなんだそうです。

これまでに発表されたものとしては、
①マジンガーZ格納庫兼プール構築工事(総工費72億円/工期6年5ヶ月)
②メガロポリス中央ステーション銀河超特急999発着用高架橋(基礎及び上下部)工事(総工費37億円/工期3年3ヶ月)
③グランバレースピードウェイ新設工事(総工費221億円/工期2年0ヶ月)
④民間国際ロボット救助隊実現検討調査(コンサルタント業務)(総工費???億円/工期?年?ヶ月)
があります。

すごいですよね!その実現の可能性もさることながら、それらを緻密にかつ真剣に検証しながら見積もりまで出しているんですからね。パパペライザーとしては、ドラゴンボールの「カリン塔」も検討してくれないかなぁって思っています。果てしなく上空へと伸びていて、推定8000mはあるのでは?という噂もある塔が果たして実現可能なのか!?それがどのくらいの工費でできるのか?すごく気になります。

ふたつめは「なおしや又兵衛」。大手ゼネコンがここまでやるのかってくらいの小規模サービス(実際、従来の建設業であれば手を出さない分野と言われています)なのですが、「住まいのトラブル」、「住まいのメンテナンス」、「ぷちリフォーム」を生業(なりわい)としています。1年間に約23万件の電話を受け付け(24時間365日!)、7万件の工事をこなす実績があるとのことなので、ずいぶん繁盛しているようですが、大手ゼネコンがやっているってことからすると儲けは度外視しているのでしょう。
 
そうなると、設立理由が気になりますよね。同社ホームページのQ&Aに書かれていたものを抜粋しますと、第一の理由が建設業の体質改善を図る(これまで建設業に欠けていた消費者の視点を持つ)ため。第二の理由が日本の住まいの長寿命化に貢献すること。なんだそうです。中小の同業者からの反発(=俺たちの仕事をとるのか!)も多いと聞きますが、バックに大手ゼネコンがついているため、依頼する立場からすればすごく安心ですよね。ちなみに、「又兵衛」という名前の由来ですが、これは株式会社JM(ジャパンマネジメント)の母体であった前田建設工業の創業者が「前田又兵衛」という名前であることから来ているそうです。
 
談合でなにかと世間をお騒がせしているゼネコンではありますが、こうした体質改善に向けての努力は評価したいものです。

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